- 妊娠したけど訪問看護師として働いている…
- 周りに同じような境遇の人がいなくて不安…
- 仕事は続けられるの…?
この記事では、
訪問看護師として働いている時に妊娠した場合
勤務を継続するべきか、退職するべきか
についてお伝えします。
私も同じ経験をしています。
自転車に乗りながら赤ちゃんへの悪影響は無いか日々心配し、つわりに耐えながらの訪問。
一方でお仕事をもっと続けたいという思いもあり、日々葛藤していました…
結論から言うと、わたしは妊娠3ヶ月で退職を選択しました。
参考:【看護師が妊娠し退職した体験談】お金や産後復帰の不安を解消し後悔なし!
参考:妊娠して退職はもったいない?「お金がない」に夫婦で徹底的に向き合った方法
わたしの経験を元に、
- 妊娠して訪問看護師を退職した理由
- 妊娠後も訪問看護師を続けた場合のメリット
- 妊娠中でも訪問看護師を継続できる職場の特徴
を挙げていきます。
妊娠して訪問看護師を退職した理由
訪問先は基本一人。自分自身・利用者さん双方の安全面の不安。
訪問看護では、患者さんの体位変換や入浴介助などの負担が大きいケアでも一人で行うことがほとんどです。
入浴介助中に、立っているのがやっと…
というくらい気持ち悪くなったことがあります。
病院のようにすぐ同僚にヘルプをお願いすることはできません。
仮にできたとしても来てくれるのは何十分も後になります…
- 負担が大きいと、母体や赤ちゃんへの悪影響が懸念される
- ケアのときに患者さんを支えきれずに事故となってしまう可能性
これらを考えると、安全面にかなり不安があります。
つわりが辛くても訪問中は休憩が難しい
病院などで働いていれば、万一体調が悪くなっても一時的に休憩室やトイレで休んだりすることができます。
しかし、
訪問中は外or利用者さん宅であるため休むことができません。
わたし自身、つわりの時期は本当に辛かったです…
食べづわりだったので、訪問の合間にあわててお菓子を食べてやり過ごしました。
吐きづわりの妊婦さんは、もっと大変だと思います、、、
いくら自己管理をしっかりしていても、妊娠中のマイナートラブルはいつ起こるか予測ができません。
体調不良のときに休憩できない環境はとても不安でした。
移動手段が自転車である
妊娠中の自転車については、医師によっても意見の分かれるところのようです。
私は主治医に確認したところ、
「禁止ではないけど妊娠中は眠気も出るし事故の可能性もある。
できれば避けた方がいいね。」
と言われました。
妊娠期間は一年近くあります。
雨の日、雪の日、強い風の日、猛暑の日、
に乗らなければならない可能性もあるのです。
これらを考えると、妊娠中の自転車運転は現実的ではないでしょう。
訪問看護は、病棟と比べてスタッフ人数が少ない
スタッフ人数が少ないと、急なお休みのときに一人当たりの負担が大きくなってしまいます。
- 自分が休んだときに、周りの負担が大きくなる
- 周りの人が休んだときに、自分の負担が大きくなる(妊娠中でも)
両方のリスクがあります。
離職後の再就職先に困らない
一度看護師の職を離れても、資格があればいつでも再就職が可能です。
わたし自身、妊娠で退職して2年弱ブランクがありましたが、
すぐに再就職することができました!
どうしても働きたい!働かなければいけない!
ということでなければ、リスクの高い時期に働くのはやめた方がいいかなと考えました。
退職したら単発バイトで金銭面の不安を減らす
退職して金銭面の不安がありますが、妊娠中に正社員や非常勤で雇ってもらうのは難しいので単発バイトに申しこみました。
ネットで申し込みをして、その後近くの事業所へ面談・本登録に行きました。
面談は希望の働き方の確認や会社概要の説明など。
1時間程で終わり、勧誘などもありませんでした。
登録後も、こちらから連絡しなければ電話はありません。
- デイサービス
- 健診
- クリニック
これらは体の負担が少なく、半日勤務もあるため妊娠中でも入りやすいと思います。
一方で、妊娠しても訪問看護師を継続するメリットもある
知識•技術をキープしキャリアを継続できる
長く同じ職場で働いていることで、
- 知識・技術を確実に高めることができる。
- 昇級して給料もアップが期待できる。
これらは大きなメリットだと思います。
しかし出産後にブランクを長く取らずに再就職することで、看護師キャリアの空白を少なくすることは可能です。
今の時代、同じ所で長く働くことが重要!
という考えは変わってきていますね。
わたし自身、出産後の転職が新たな知識・経験を得るきっかけになったと感じています。
ブランクが長くなってしまった場合でも、10年以上を経て看護師として復帰する人もわたしの周囲にいます。
長期のブランクはあっても知識・技術は身体が覚えているようでした。
退職したからといってキャリアがダメになる…といったことはありません。
産休・育休手当がもらえる
退職してしまうとそこから給料は0、産休手当、育休手当もなくなります。
一時的な金銭的にはやはり継続していた方がメリットは大きいです。
しかし、
- 失業手当を受給(妊娠の場合は受給延長の手続きをするのが一般的)
- 産後早めに再就職する
- 退職後親族の扶養に入る
などで金銭面のカバーができます。
我が家はわたしの妊娠による退職を期に、お金の見直しができました。
夫と今後の家計状況について話し合い、金融知識を得るきっかけになりました。
長期的にみると、退職したことは金銭的にプラスになったと感じます。
保活が有利に
退職すると、保活をするときに「求職中」となりランクが一番下となってしまいます。
保活激戦区の場合、求職中だとなかなか入園できず、復帰が難しくなる場合も…
ちなみに激戦区で認可保育園全落ちの場合でも
- 病院併設の保育施設に預ける
- 認可外保育園に預ける
- 一時保育を利用する
など色々な手段があります。
わたしの場合は、年度途中でも小規模保育園を利用できました。
また、病院併設の保育施設に預けられるのは、看護師ならではの強みですね。
継続にせよ、退職にせよ、妊娠中に住んでいる地区の保育施設について調べてみることをおすすめします。
生まれてから数ヶ月はとっても大変で調べるどころではないので…
市役所や区役所に行くと詳しく教えてくれます。
妊娠中でも訪問看護師を継続できる職場の特徴
わたしの経験上、
訪問看護師が妊娠したら退職がおすすめです。
しかし、
看護師自身とお腹の赤ちゃんの体調を第一優先できる
という条件を満たしていれば継続が可能な場合もあります。
以下に妊娠中の訪問看護師でも働きやすい職場の条件を挙げます。
上司や同僚が妊娠中の働き方に対して理解がある
働く上での最低条件です。
妊娠報告のときに、少しでもモヤっとすることを言われたら退職を考えましょう。
今の職場の他に、あなたのことを必要としている職場はたくさんあります。
スタッフの人数が多く急な休みも対応できる
妊娠中はマイナートラブルによる急なお休みはつきものです。
管理者も頭では分かってくれている人は多いです。
しかし、マンパワー不足では妊娠中のあなたに頼らざるを得ない場合もあります。
そんなときしっかりNOと言えればいいのですが、なかなか難しいのが現状です。
休みたいときに気兼ねなく休めるくらい、余裕のあるスタッフ人数だとと安心です。
無理のない働き方ができる
妊娠後に今までと同じように訪問を続けるのは難しいです。
- 自転車の訪問をやめ、徒歩・公共交通機関・車での訪問にする
- トラブルがあったときにすぐヘルプが駆けつけられるよう、ステーション近辺の訪問にする
- 介護度の低い利用者さん宅の訪問にする
- 万一の体調不良に備えて余裕を持った訪問数にする。
このような働き方が望ましいでしょう。
難しい顔をされた場合は、退職を考えた方がいいかもしれません…
以上、参考になったら嬉しいです。
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