育休明けだけど、母乳をやめたくないな…
仕事で授乳間隔があいたら乳腺炎になるかな…
母乳が出なくなってしまうかな…
仕事復帰前、このように悩んでいるママは多いのではないでしょうか。
何時間も母乳をあげない生活は不安ですよね。
娘が1歳1ヶ月で転職し職場復帰したわたしの経験ですが、
事前準備をしっかりすれば、仕事復帰後も母乳継続は可能です。
乳腺炎の発症や、母乳分泌が止まることもなく、
1歳8ヶ月の断乳まで継続できました。
筆者の母乳育児ストーリー
生まれた直後から完全母乳。
昼夜問わず3時間おきの授乳。
離乳食はほぼ食べない。
子どもが1歳1ヶ月で保育園に預けて仕事復帰
復帰後は夜間のみ母乳を継続。休日は日中も飲ませていた。
母子の心・体が落ち着いた1歳8ヶ月で完全に断乳
わたしの経験をもとに、育休明けにも母乳育児を継続するコツをお伝えします。
- 仕事復帰後の授乳スケジュール
- 母乳継続する上で仕事復帰前にしておくこと
- 仕事しながら母乳育児をして感じたメリット
- デメリットとその対策
この記事を読めば、仕事復帰後の母乳育児が具体的にイメージできて、準備がしっかりできるはずです。
そして育休明けをスムーズに迎えることができるでしょう。
仕事復帰後の授乳スケジュール
仕事復帰後、具体的にどのように授乳していたか紹介します。
起きたらすぐ「おっぱい!」と訴えるので授乳します。
本来なら朝食後に授乳するべきなのですが、朝食を出しても全く食べないので諦めて先に授乳していました。
授乳中は体温測定や連絡帳の記入して過ごします。
授乳で満足して、ほとんど食べませんでした。
医師にも相談しましたが、母乳がのめていればOKと言われました。
実際母乳+保育園の昼食・おやつで成長発達は問題なく経過していました。
朝食を食べなくても、保育園での10時・3時のおやつと昼食ははしっかり食べてくれたようです。
保育園でお友達と一緒だと、たくさん食べられるようでした。
栄養面は保育園に通っていることでとても安心できました。
授乳している間は特に、登園してママと離れるときとても泣きました…
復職前に少しずつ日中の授乳回数を減らしていたので、仕事中は張ることなく搾乳もしませんでした。
ちなみに休日は日中も欲しがるたびにあげていました。
復職前に日中断乳したのですが(後述)、復職後は休みの日にママといると欲しくなってしまい、根負けしてあげていました。
日中授乳するのは週2日程度だったので、分泌が良くなりすぎて平日の仕事中張るようなことはありませんでした。
保育園を出るなり「おっぱい!」とすぐ欲しがりました。
帰宅したら授乳します。
夕食を出すと、「いや!おっぱい!」だったので、諦めて授乳します。
夕食もほとんど食べませんでしたが、栄養は保育園で摂っているからよし、と諦めていました。
お風呂の後は子どもとゆったり過ごし、添い乳で寝かしつけます。
保育園でたくさん動いているおかげで、寝かしつけはスムーズでした。
保育園に通いだしてすぐは、環境の変化や体調を崩して夜泣きすることが多く、何度も起きることが多かったです。
添い乳で寝かしつけていたので母は体力的にかなり助かりました。
落ち着いてからは1回くらいは夜起きて添い乳で寝かしつけしました。
日中母乳をあげていなくても、夜授乳すればしっかり母乳分泌していました。
仕事をしながら母乳育児を続けるために、復帰前にできること
我が家で実践した、仕事復帰までの授乳に向けた流れをお伝えします。
日中断乳をしておく
仕事復帰のタイミングで急に授乳回数を減らしてしまうと、おっぱいが張ったり乳腺炎の原因にもなります。
保育園に入園前に少しずつ授乳回数を減らすようにしましょう。
日中断乳のポイントを解説します。
- 子どもにあらかじめ丁寧に説明する
- 体調不良や環境のかわる時期は避ける
- 日中は気を紛らわせて乗り切る
- 水分摂取を心がける
子どもにあらかじめ丁寧に説明する
1歳前後だと母親の言う事は大体理解しているので事前に伝えておくことはとても大事だそうです。
(桶谷式母乳外来で教わりました)
- この日から日中は飲まないよ!と伝える
日中断乳の日に印をつけて、一週間前から毎日カレンダーを見せて言い聞かせます。
- 当日は朝飲んだら次は夜にしようね、と声をかける
日中断乳の当日朝の授乳で、「今日のお昼は授乳なしで美味しいものを沢山食べようね。次は夜飲もうね」と声かけをしました。
体調不良のときや環境の変わる時期は避ける
子どもの精神的負担を考えて、なるべくいつもと変わらない状況で日中断乳できるようにしました。
子どもはいつ体調を崩すか分かりません。
可能なら、余裕を持って保育園が始まる1・2ヶ月前から準備できるといいです。
日中は気を紛らわせて乗り切る
- パパや周囲の協力を得る
なるべく家の中ではパパと過ごしてもらい、ママは外出して姿を現さないようにしました。
できれば育休中から子どものことはパパにもすべて任せられるような環境になるといいです。
仕事復帰後はママだけですべて何とかするのは難しいので…
- お外遊びで気を紛らわす
家の中だと母乳が欲しくなってしまうので、外出して気を紛らわせるようにしました。
外で遊ぶ事で体力を消耗して、授乳なしでスムーズにお昼寝できるようにします。
寝かしつけは、パパにお願いする・ベビーカーで揺られて寝る、といった方法でなるべく母乳を欲しくならないように工夫しました。
水分摂取を心がける
日中断乳で栄養・水分が不足しがちなので、出来るだけ好きなメニューで汁物や水分を沢山摂るようにします。
娘はシチュー、お味噌汁で乗り切りました。
子どもの好きなメニューで、「ごはんいや!おっぱいちょうだい!」とならないようにしました。
授乳していることを先生に伝える
入園のときに、授乳していることを伝えておきましょう。
連絡帳に授乳回数も記載しておくと、毎日の心身の健康状態の目安になります。
またいざ断乳のときには一緒に対応を考えてくれてとても心強いです。
なぜ仕事復帰後も授乳を継続したの?母子共にメリット沢山だから。
子の精神安定剤になる
復帰すると、子どもとずっと一緒に過ごしていた状況から一変。
- 初めてママと離れて知らない場所で過ごす
- 保育園で沢山の病気をもらう
沢山の試練が我が子には待ち受けています。
実際、ならし保育が始まってすぐや、保育園で風邪をもらった時には母乳の回数がとても増えました。
保育園の先生からも、入園した直後は環境が変わって大変な時期だから、今は母乳はやめないで続ける方がいいね。とアドバイスを頂きました。
母親は少々大変ですが、母乳が我が子の精神安定剤となり、生まれて初めての試練も乗り越える事ができたのかなと感じます。
母乳をあげることで、母子ともにオキシトシンという通称幸せホルモンが放出されます。
母乳で安心感を得る事が出来るというのは科学的に証明されているのです。
母乳でしか安心感が得られない状況で、保育園に入園はかわいそうだという意見があることも確かです。
でも、帰宅後に安心した表情で母乳を飲む我が子を見たら続けていてよかったなと思いました。
母の精神安定剤になる
前述したオキシトシンは母親の精神的安定も助けてくれます。
復職直後は、保育園、職場、家庭内すべてが未知の連続で、精神的にも身体的にもかなりつらい時期でした。
筆者の場合は復帰のタイミングで転職して、すべてが落ち着いて慣れるのに3ヶ月くらいかかりました…
そんな大変な中でも、母乳をあげて我が子と向き合っている時間は、心身ともに落ち着ける安らぎの時間でした。
母親の健康面のメリットがある
母乳育児を長く続ける程、母親の健康面のメリットは大きいと言われています
- 心臓疾患・二型糖尿病の生涯リスクを下げる
- 乳がん、卵巣がん、子宮がんのリスクを下げる
このような研究結果もあるのです。
寝かしつけがスムーズ
オキシトシンは、赤ちゃんの眠気を感じさせてくれる働きもあります。
授乳により寝かしつけがスムーズになりますし、夜中起きてしまってもまた授乳すればすぐ再び眠ることができます。
育休明けしばらくは、添い乳しながら子どもと寝落ちする生活でした。
賛否両論ある添い乳ですが、私の場合はとても助けられました…
断乳を保育園の先生と頑張れる
断乳する時に保育園の先生に日にちを伝えたところ、以下のような配慮をしてもらえました。
- 先生から「○○ちゃん、おっぱい卒業してお姉さんになったんだね。」と声を沢山かけてもらった
- 連絡帳にも、断乳をがんばってお姉さんになりましたね。ママも頑張りましたね。のコメント
- 保育園での食事や水分についていつも以上に気をくばってもらった
断乳のときに、第三者のサポートがあることで母子ともに安心できました。
正直言うと、母乳を1歳すぎても飲ませている事に後ろめたさを感じていて、先生に母乳が大好きで家での食事が少ないという相談はほとんどしていませんでした…
断乳の時に初めて伝えたのですが、本当に親身になって寄り添って下さいました。
母乳継続や卒乳に悩んでいるママは、保育園の先生に相談すると心が軽くなると思います。
職場復帰後の授乳で感じたデメリットは?ママの負担は少々増える。
ママにべったりで体力的な負担は増える
母乳をあげているうちは、どうしてもパパよりもママがいい!となってしまいがち。
仕事から疲れて帰ってきても、後追いの時期も重なり家ではずっとべったり。
テレビを付けても全く効果がない程の後追いでした。
ママにべったり!への対策
- 時短術を身につけておく
時短家電やコープのミールキット、お惣菜に頼っていました。
こんなにも家事ができないのは今だけです。ずっと続く訳ではないので絶対に大丈夫!
数ヶ月もすれば一人遊びするようになり、逆に母は寂しさを感じる程に…泣
- 休みすぎ位が丁度いいと心得る
どんなに時短術を駆使しても、回らないときはあります。
そんなときは無理に動こうとしないで諦めて寝ましょう。
両実家とも遠方で夫婦で何とかするしかない我が家。
部屋が汚い・お惣菜ばかりの日が続いても、家族3人で笑って過ごせたらそれだけで幸せ!と割り切っていました。笑
「諦める」を身につけると、不思議とイライラしなくなります。
ママが体調不良の時に内服に気を遣う
保育園に通うようになると、高確率で風邪をもらってきます。泣
そしてそれが母にも高確率でうつるのですが、授乳中は市販の薬を気軽に内服することができません。
かかりつけ医に授乳中であることを伝えて処方してもらいましょう。
ちなみに子どもの熱への備えは復帰前からの準備がとっても大切です。
こちらの記事を参考にして下さい。
夜間起きる
母乳育児中は夜間の眠りも浅くなりがちです。
我が子は卒乳するまで夜間1〜2回起きていました。
筆者の場合は夜間起きても添い乳で寝たまま授乳していたのであまり負担に感じずに済みました。
まとめ:仕事復帰後も母乳育児をつづけてよかった
個人的には、仕事復帰後に母乳育児を継続できてデメリット以上にたくさんのメリットを感じました。
もし育休明けの母乳育児を迷っている人がいたら、全力でおすすめしたいです。
今回の記事が仕事復帰後の母乳育児のお役に立てたら嬉しいです。
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